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すりばち屋根の家
【所在地】三重県伊賀市
【用途 / 規模】専用住宅 / 新築 木造平屋 193.67m2
【設計・監理】DBYM
【施工】株式会社藤井建築
デザインの始まりは箱状の建物にしてほしいというご要望でした。しかし木造住宅において陸屋根は雨漏りのリスクが高まります。そこですべての屋根を中庭に向かってすりばち状とすることで、雨を流しつつどの面からみてもスクエアな外観を実現しました。さらに張り出した壁と厚みを持たせた深い軒が、西陽と道路からの視線を制御しつつファサードの水平性を強調しています。
建物の中心においた中庭は、家中に自然光を届けるとともに、すりばち屋根で集めた雨を可視化し自然の移ろいを美しく表現します。そして建物外周部にはプライベートな個室を配置し、中庭と個室との間に生まれた大小のスペースを家族共用の場として位置づけました。それぞれの場は中庭を介して心地よい距離感で繋がりつつ、さらに居間部分では西側の田園風景とも連なることで、外観とは相反して開放的な空間が広がっています。
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